笹寿司

 材料(15個分)


米 3カップ
塩ます 1/2本
ショウガ 1/2パック
笹の葉 数枚
寿司用合わせ酢
酢 大さじ4
砂糖 大さじ2〜3
塩 小さじ2
ショウガ用合わせ酢
酢 1カップ
砂糖 1/2カップ
塩ます用合わせ酢
酢:砂糖=2:1
(漬け込む際のバットの大きさによるので、ひたひたに浸かる程度の分量を上記の割合でまぜいれる)
酢〆用の酢 適量
酢飯用の酒 適量

 作り方

 
  1. 塩ますを洗って3枚におろし、酢でしめる。
  2. ショウガは皮をむき針ショウガにし、酢・砂糖に漬ける。
  3. 米は洗って2時間ほど浸け込み、普通よりかために炊く。
  4. (1)の塩ますを薄切りにし、合わせ酢に漬ける。
  5. (3)のご飯が炊けたら合わせ酢を回し入れ、混ぜておき、ピンポン玉ぐらいのおにぎりにしておく。
  6. 笹の上に(5)のおにぎりをのせ、針ショウガとますを2枚の笹で巻きしっかり手で押す。

お祭りやお祝いのときに振る舞われる伝承料理。酢飯、ショウガ、ますを笹の葉に包み仕上げた笹の風味が香るお寿司です。
笹には殺菌効果があり、食材を包むのにも優れた材料。昭和40年頃、池田の山でとれる笹を使って何か作れないかと、地域の女性グループで考案され、今では地元を代表する味となりました。池田は林間地なので、昔は生魚が手に入りにくく、塩漬けした魚が保存食として料理に使われていたそうです。笹やショウガが魚の臭みを消すと同時に、香りと味を引き立たせてくれます。昔ながらの保存とおいしさの知恵がぎゅっとつまった、豊かな山の里・池田ならではの伝承料理です。

詳しい作り方-その1-

 
1) 塩ますを流水で洗い、塩をおとします。

2) ますの頭を落とし、3枚におろします。おろした切り身をバットなどに入れ、酢に2時間ほど漬けます。

3) 塩ますを塩ます用合わせ酢に30〜40分間漬けます。途中、裏表をひっくり返して、まんべんなく味をしみこませます。

あまり長く漬けすぎると、白っぽくなって、身がパサパサしてしまうので注意。合わせ酢の量は、バットの大きさ・深さによって、とにかくひたひたに浸かるぐらい。

4) ショウガの皮をむきます。

皮の部分に風味があるから、包丁の刃を使ってできるだけ薄く、削るようにむくのがコツ。

5) 皮をむいたショウガを薄切りし、さらに千切りにして、水洗いして少し水にさらします。

6) ショウガ用合わせ酢に30分ほど漬けます。

7) お米は洗って2時間ほど水に浸け、普通のご飯より少々硬めに炊きます。お酒を少々加え、水の分量を調節します。(お米3カップで小さじ1が目安)

詳しい作り方-その2-

 

8) (3)のますを薄切りにし、再び塩ます用合わせ酢に戻します。

9) ご飯が炊けたら、温かいうちに寿司用合わせ酢を回し入れます。全体に味が渡ったら、うちわで仰いで冷まします。

10) (9)の酢飯をピンポン玉ぐらいのサイズのおにぎりにして、並べておきます。

11) 笹の上に(10)のおにぎりをのせ、その上に針ショウガとますをのせます。針ショウガの残り汁を捨てないで手水として使います。

12) 笹で包む。

しっかり押さえながら包まないと、笹を開いたときにますがずれてしまいます。手水はショウガの合わせ酢で。

※詳しい巻き方

 (1)真ん中を軽く押さえながら、手前の笹をますの上にのせる。
 (2)手前に引き寄せるように軽くぎゅっと押さえ込む。
 (3)奧の笹を半分にたたんでから、包みこむ。
 (4)もう一枚の葉で、同じように包み込む。
 (5)笹のスジ目を合わせて包むとキレイにしあがる。
 (6)つまようじでとめる。
 (7)上から軽く押す。

<ポイント>

常に形がくずれないよう、ぎゅっぎゅっと形を整えながら、手先をフルに使うのがポイント。