ニシンのすし

材料(4人分)

ダイコン 4本(4kg)
ニンジン 4本
身欠きニシン 1kg
麹(こうじ) 1kg
みりん 1カップ
薄口しょうゆ 1カップ
酒 1カップ
鷹の爪(トウガラシ) 適宜

 作り方

  1. ダイコンは干して3%の塩で漬けておく。重石はダイコンの約2倍程度。
  2. ニシンは糠(ぬか)を入れた水に一晩浸けて、柔らかくする。
  3. ニシンはきれいに洗って、2つから3つに切る。
  4. ダイコンは長さ10センチ、厚さ1センチくらいの短冊切りにする。
  5. ニンジンは厚さ1センチの斜め切りにする。
  6. ダイコンとニシンを交互に漬けていく。一段目の半分にニシン、残り半分にダイコンを並べる。次の段はニシンの上にダイコン、ダイコンの上にニシンをのせて漬けていく。
  7. ダイコンとニシンを並べたら、麹、鷹の爪、みりん、薄口しょうゆ、酒をかける。
  8. 重石(材料を全部足した重さの約2倍)をしっかりして保存する。

港町・敦賀では、北海道から北前船によって昆布やニシンが運ばれてきました。北の海の幸は、地元の人たちの知恵により保存食としてアレンジされ、今に伝えられています。ニシンのすしは、敦賀祭はもちろん、正月の料理には欠かせないおめでたい料理のひとつ。夏に仕込んで秋に食べ頃を迎え、手軽に栄養をとることができる料理です。

詳しい作り方-その1-

■ニシンのしたごしらえ

1) 前日に米糠(こめぬか)を入れた水の中にひたします。
 

2) 次の日、タワシで汚れを軽く取ります。えらの部分を切り落とします。背びれと腹びれを切り落とします。それから2つ〜3つくらいの大きさに切ります。

■ダイコンのしたごしらえ

1) 生のダイコンを3日くらい干します。その後ダイコンの重さの3%の塩で、3日間漬けておきます。重石はダイコンの2倍程度。
 2) 干したダイコンを、長さ10センチ、厚さ1センチくらいの短冊切りにします。同じ厚さになるように切り、皮はむかないこと。

■ニンジンのしたごしらえ

1) ニンジンは生のままで、厚さ1センチの斜め切りにします。時間のある方は型抜きを。このとき皮はむかないこと。

■鷹の爪のしたごしらえ

1) 生のものでもよいですが、できれば乾燥してカラカラのものを使いましょう。輪切りにして、種は取り出します。乾燥した鷹の爪をフライパンで煎ると辛さが戻ります。

詳しい作り方-その2-

 ■漬け方

1)桶にビニールをかぶせます。
2)一番最初に、麹(こうじ)を軽くふります。軽く手づかみ程度の量です。
3)ダイコンの皮が上になるように一面の半分に、しきます。
4)残りの半分に、ニシンの皮が上になるようにしきます。
5)一面に漬けたら、麹をひとつかみし、パラパラと入れます。

 6)ニンジンと鷹の爪をパラパラと入れます。

7)今度は、一段目に入れたニシンの上にダイコンを、ダイコンの上にニシンを入れます。
8)(7)を繰り返して、ニシンもダイコンも無くなったら、残りの麹を全部ふりかけます。
※具を上げるとき、重石をつけたまま桶をひっくり返すので、漬ける量に注意。
9)中ぶたをします。
10)重石をします。重石は、全部の材料を足した重さの2倍までです。
※具を上げるとき、重石をつけたまま桶をひっくり返すので、漬ける量に注意。
11)調味料を脇からふりかけます。
12)輪ゴムで封をします。涼しいところにおいて保管します。
13)2週間後が食べ頃です。
1)ビニールをほどき重石をつけたまま桶をひっくり返して、中の漬け汁をボウルに移します。
2)重石をとり、中ぶたをとり、具をおはしで上げます。
3)中ぶたをして、重石をして、漬け汁を入れます。最後にビニールの封をします。