ぜんまいのくるみ入り白和え

材料(5人分)

干しぜんまい 30〜50g
みりん 大さじ1
しょう油 大さじ2
酒 大さじ1
砂糖 大さじ1
水 適量
和え衣
絹豆腐 1.5丁
くるみ(殻付き) 20〜30個
しょう油 少々
酒 大さじ1
砂糖 大さじ1
塩 大さじ1

 作り方

 
  1. 干しぜんまいを洗い、ゴミや汚れをとり、かぶるくらいの水を入れて煮る。
  2. もどしたぜんまいを水にさらした後、3〜4cmの長さに切る。
  3. 鍋に調味料とぜんまいを入れ、汁がなくなるまで炒り煮する。
  4. かぶるくらいの水に豆腐を入れてゆで、ざるにあげ、水切りする。
  5. 豆腐のあら熱がとれたら、ふきんに包み、水気をしぼる。
  6. 殻付きのくるみを割って実を取り出す。
  7. くるみをすり鉢で油がでるまでする。
  8. すったくるみに豆腐を入れクリーム状になるまですり、調味料を加え、あえ衣をつくる。
  9. 味付けしたぜんまいを入れて和える。

精進料理にはなくてはならない一品として法事・仏事に手作り出される「白和え」。豆腐のあえ衣が山菜や野菜の味を引き立てる料理です。JA福井市の管内でも、報恩講や仏事・法事などで出されるごちそうのひとつで、美山の山で採れたぜんまいを使って作るのがならわし。豆腐の「白」には、清め・弔いの意味が込められています。福井県内でも、あえ衣にはゴマやピーナツを入れる地域もあるそうです。一見シンプルな料理に見えますが、実は下ごしらえにとても手間のかかる料理。素朴ながら奥深い味わいの一品です。

詳しい作り方 -その1-

 
1)干しぜんまいを水洗いしゴミや汚れをとり、かぶるくらいの水を入れて煮ます。沸騰して5分ぐらいで火を止め、ゆで汁が冷めるまで2時間ほどつけておきます。
 2)干しぜんまいが指で軽く押してつぶれるくらいになったら、取り出しもう一度水洗いをします。再び熱湯の中に戻し1〜2時間つけておきます。
 3)もどしたぜんまいの折口(切り口)を揃え切り落としてから、3〜4cmの長さに切ります。
 4)鍋に切ったぜんまいを入れ、ひたひたにかぶる程度の水を加えます。しょう油、酒、みりんを入れて煮立て、汁がなくなるまで炒り煮します。
 5)一晩寝かせ、味を染みこませたあと、ザルに取り出し余計な汁気を取ります。
 6)豆腐をかぶるくらいの水に入れて火にかけ、ゆらゆら動くようになるまで約20分ぐらいゆでます。
 7)きれいなふきんや布をしいたザルを用意し、豆腐をザルにあげます。
 

8)ボールにザルを入れ、豆腐の上に皿を置き、重しをのせて半日ぐらいおいて水切りします。あら熱がとれたら、ふきんに包み、水気をしぼります。

詳しい作り方 -その2-

9)しぼった豆腐をすり鉢に入れ、すりこぎですります。

10)くるみ割専用の器具で、殻を半分に割ります。
※10、11の作業は一番最初に行うと後の作業がスムーズです。

11)殻と実の間に千枚通しや串などをグリッと入れて、実を取り出します。

12)くるみの実を包丁で刻み、すり鉢に入れ、すりこぎでなめらかになるまでよくする。

13)くるみがクリーム状になったら、水気をきった豆腐を入れ、よくすり混ぜ、酒、砂糖、塩で調味します。

隠し味に、しょう油をほんの少し入れると味が引き締まります。色がつかない程度に。

14)あえ衣と下味をつけたぜんまいをボールに入れ、まんべんなく混ぜあわせます。

15)器にもりつけて出来上がり。