野菜づくり-福井の野菜がおいしいワケ

スイカをつくる上野さんをたずねて

坂井市三国町池上の上野さんをたずねました。上野さんは、露地栽培(ろじさいばい)で25a、ハウス栽培で20aのスイカをつくっています。夏の出荷(しゅっか)時期には、1日約300玉のスイカを収かくするそうです。

牛舎の写真
スイカづくりをする上野さん
機械小屋と飼料庫の写真
スーパーマーケットで売られる三国産のすいか
福井市の位置を示す地図
坂井市はここ。
栽培方法
ビニールハウス等の中で栽培する方法をハウス栽培、屋根などのおおいのない地面で栽培する方法を露地(ろじ)栽培という。

おいしいスイカをつくるために

スイカづくりには、どんな苦労や工夫があるのでしょう。

上野さんの写真
坂井市の上野さん
上野さんの話

この辺りでは、中身がしっかりとついていないスイカのことを、「ぼんぼんすいか」といいます。それでは、味もおいしくなく売り物にもなりません。反対に、形が良くて中身がしっかりつまったおいしいスイカができたときは、何よりも大きな喜びになります。品質の良いスイカをつくるために、強くてじょうぶなつるを伸ばすことが大切です。強いつるには、しっかりとした実ができます。また、一番大事な作業は、「摘果(てきか)」です。つるの先に大きなスイカを実らすために、つるの途中にできた実を次々にとっていきます。そうすることで、つるの先の実にしっかり養分(ようぶん)がいき、おいしいスイカができます。つるの先にできたスイカは、(しゅう)かくもしやすくて便利です。その他スイカは病害虫(びょうがいちゅう)に弱く、「つるがれ病、たんそ病、えき病」になりやすいです。特に雨が()り続いた時は病気になりやすいので、消毒(しょうどく)などをして気をつけます。

えさやりの写真
たんそ病
梅雨の時に雨が続くとよく出る。葉が暗い褐色のもようになり、葉をからす病害。
わらを積む写真
えき病
葉に暗い緑色の斑点ができ、かんそうするとかっしょくになり破れ、茎はくぼんだ状態でしおれてしまう病害。


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