元気をとどけてあげる
第47回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクール
福井県農業協同組合中央会会長賞
鯖江市立待小学校 五年 岩永 かのん
去年、私のおじいちゃんがとつ然たおれました。手術をして一命を取り止めましたが、たおれる前のように歩いたり、話したり、ご飯を食べることができなくなってしまいました。たい院して家に帰ってきたときに、
「たい院おめでとう!」
と言いましたが、返事がありません。私はとても心配でした。おじいちゃんはほぼねたきりじょう態で、ずっと点てきをしていました。中々、口からご飯を食べることができず、おばあちゃんは困り果てていました。お医者さんは、
「しっかりご飯を食べられるようにならないと命があぶない。」
と言っていました。
おばあちゃんやお母さんのかいごのおかげで、おじいちゃんは少しずつご飯を食べれるようになりました。私はおじいちゃんに、
「何が食べたい?」
と聞きました。そうすると、
「おすしが食べたいな。」
と言いました。たおれる前から、おじいちゃんとよくおすし屋さんに行っていたのを思い出しました。おじいちゃんの調子が良い日に、車いすに乗っておすしを食べに行きました。とても美味しそうに食べていて、ひさしぶりの笑顔を見れてとても安心しました。そのときにおじいちゃんが、
「家族みんなで食べるご飯が、一番おいしいな。」
と言いました。いつもおじいちゃんとおばあちゃんの二人だけでご飯を食べているのでさびしいけど、みんなと食べるといつもより美味感じると言っていました。私も、
「おじいちゃんといっしょに食べるご飯は特別に美味しいよ。」
と伝えました。そうすると、おじいちゃんは、満面の笑顔でよろこんでくれました。
それから、おじいちゃんはリハビリをがんばり、ご飯もちゃんと食べられるようになって、少しずつ歩けるようになりました。だんだん元気になってきたのは、しっかりご飯を食べられるようになったおかげだと思います。私は、オムライスを作るのが得意なので、今度おじいちゃんに食べさせてあげたいです。そして、私の作るご飯で、おじいちゃんに元気をとどけてあげたいです。