父ちゃんのバクダンおにぎり

第47回ごはん・お米とわたし 作文・図画コンクール

福井県知事賞
鯖江市河和田小学校 三年 杉本 旬

 ぼくは、二年生からバスケットをしています。バスケットは夜練習をしています。練習中おなかがすくといけないので、ぼくはいつもおにぎりを食べて行っています。お母さんやおばあちゃん、いろいろな人がおにぎりを作ってくれますが、その中で父ちゃんの作るおにぎりはとくべつです。
 父ちゃんの手はとても大きいです。バスケットボールをかた手で持てるくらい大きいです。父ちゃんはしょうぼうしということもあり、平日に家にいることがあります。そんな日は父ちゃんがおにぎりを作ってくれます。父ちゃんはまず、つくえの上のラップの上にこんもりとごはんをのせて、ごはんのまんなかにサケやこんぶ、たらこといった具をたくさん入れて、たまにからあげも、入れます。その上にさらにごはんをのせて大きな手で、ぎゅっぎゅとにぎります。さいごに大きなおにぎりのまわりに大きなのりをまいて、
「バクダンおにぎりのできあがり」
と言ってわたしてくれます。そのおにぎりはとっても大きくて、ぼくの顔の大きさくらいあります。ぼくはいつも
「こんなに大きなおにぎり全ぶ食べられないよ。」
と言っていますが父ちゃんは
「男ならいっぱい食べて行け。」
と言って聞いてくれません。ぼくはむりだと思いながら食べはじめるとふしぎなことに次から次へと口の中に入っていき、あまりのおいしさに気がつくとほとんど食べてしまっています。
 ぼくは父ちゃんのつくる「バクダンおにぎり」が大すきです。父ちゃんの作るおにぎりをたくさん食べて、大きくなったら一りゅうのバスケットボールせんしゅになりたいです。
 でも父ちゃん、練習中おなかがいたくなるからもう少し小さくしてね。