想いと苦労がつまった米作り
第50回ごはん・お米とわたし作文図画コンクール
福井県農業協同組合中央会 会長賞
福井市灯明寺中学校 1年 前田 光咲
私の祖父母は、米を作っている。米作りはとても大変だ。田植えや稲刈り以外にも、生えてくる雑草を抜いたり、台風や猛暑等の天候にも対応したりしなければならない。 私も毎年、父母に連れられて、祖父母の家に手伝いに行っている。私の祖父母の家では、もみまきと言って、苗を育てる準備をする。苗箱に土をまき、その上に機械でもみをまく。さらに、その上に土をまく作業だ。いつも、もみまきの機械から出す水、もみ、土の量の調節がなかなか上手くいかず、試行錯誤しながら進めている。もみまきでは、機械に土を足して入れていく作業が、私と妹に任されている仕事だ。そして、田植えの時は、祖父が田植え機で苗をスムーズに植えていけるように田んぼをならす仕事も手伝っている。私は大きな仕事は任せられていないが、家で米を食べる度に、祖父母の米作りに力を貸すことができていると感じ、うれしい気持ちになる。米作りは、想像以上に労力がいる仕事だ。 私は、祖父母に直接、話を聞いてみた。 「お米を作るのに何が大変?」 と、私が聞くと、祖父は、 「台風の風で稲が倒れた時に、稲を手で起こしたり、コンバインで稲を刈ることができないところは、手で刈らないといけないことかな。」 と言った。そして、祖母は、 「他にも、いのししが田んぼの中に入って、稲にいのししの臭いがつくと、その米は、出荷することができなくなるんだよね。」 と言っていた。天候だけではなく、動物対策もしなければならない。私は、祖父母の話を聞いて、ますます米作りは大変だなと思った。そこで私は、祖父に、 「どうして、そんなに大変なのに米を作っているの?」 と、聞いてみると、 「じいちゃんの子どもや孫に、美味しくて安全な米を食べさせてあげたいからだよ。」 と、言っていた。私だったら、暑い中、草を刈ったり重い物を持ったりするのは、極力したく無いと思う。けれど、そうやって誰かのために一生懸命米作りをしている祖父母をすごいと感じた。そして、日々美味しい米やご飯を食べられていることにとても感謝した。 このように食料を作ることは難しい。それなのにも関わらず、今、世界中で大量の食品ロスが問題になっている。食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品のことだ。日本でも食品ロスは問題になっている。日本では、一年間に約六百万トンも廃棄されていて、国民一人が毎日茶碗一杯分の食品を捨てている計算になるらしい。食品を捨てることに何の抵抗も無く、ただお腹が満たされれば、それで本当によいのだろうか。このままでは、廃棄される食品がどんどん増えてしまうだろう。生産者が思いを込めて作った気持ちも水の泡だ。 私は、食品ロスを減らすために、日々お腹いっぱい食べられることに感謝しながら生活したり、飲食店では、自分が食べられる量だけを注文して、残食を無くしたりしようと思った。そして、もちろんこれからも、祖父母が苦労して作ってくれている米を感謝しながら食べるようにしたい。また、もみまきや田植えも一生懸命手伝いたい。福井の美味しい水で育った美味しい米は、自まんだ。やっぱり祖父母の作っている米は、一番美味しい。愛情たっぷりだ。



