パワーの源

第41回「ごはん・お米とわたし」作文コンクール
福井県農業協同組合中央会会長賞
福井市藤島中学校 3年 橋本笑美花


私はこの夏に小学1年生から続けてきたバスケを引退しました。約8年間のバスケ生活を振り返ってみると、嬉しいこと、悲しいこと、もうやめたいと思ったこともたくさんありました。それでもここまで続けてこられたのは、支えてくれた多くの人がいたからです。なかでも一番近くで支えてくれたお母さんに感謝しています。

「おはよう!」

練習の日、大会の日、必ず私より早く起きているお母さんの声が台所からいつも聞こえていました。大会の日にはおにぎりかお弁当を持たせてくれました。試合の前に食べる時もあれば、終わってから食べる時もあります。緊張しすぎて食べられない時も、悔やしくて泣きながら食べたことも、みんなとわいわい楽しく食べたことも全てが大切な思い出です。そして、必ずごはんがあることが当たり前になっていました。改めて振り返ると感謝の気持ちでいっぱいです。朝ごはんは午前中しっかり動けるように作ってくれ、昼ごはんも自分で調整できるようにたくさん作ってくれました。私はお母さんのごはんが大好きです。最後の夏の大会では今までで一番いい成績を収めることができました。ずっと続けてきてよかったと思った夢のような瞬間でした。この結果が残せたのは一緒に戦ってきた仲間と教えてくださった方々がいたからだと思っています。そして、心と体のパワーになったお母さんのごはんがありました。きっとこのごはんがなかったら私は精一杯のプレーができていなかったと思います。この8年間で何個のお弁当とおにぎりを作ってもらったか分かりません。最後の大会で、少しでも恩返しができたなら嬉しいです。普段は普通に食べていて何も感じていなかったけれど、部活が終わった今、お母さんのごはんのパワーに気付かされました。

私がごはんを食べる時にもう一つパワーになっていたものがあります。それは、「みんなで食べた」ということです。私は本当にバスケ部の仲間が大好きです。いつも明るくて元気にさせてくれます。そんな仲間違と食べるごはんは1人で食べる何倍もおいしかったです。1人1人のごはんをみて、

「おいしそー!」

と話しているのもとても楽しかったです。ごはんをみんなで食べることでチームカも上がったと思います。

今までを振り返ってごはんのパワーの強さに気付きました。夏休みに入ってから少し食生活が乱れてしまいました。だるいと感じたり、朝ご飯を食べなかったりと以前とは変わってしまったので、ごはんは大切だと思いました。

日本人が死ぬ前に食べたいものはお寿司やおにぎりなどのお米という人が多いのだと聞いたことがあります。私も好きな食べ物はたくさんあるけれど、何か一つとなるとお米なのかもしれません。そう思うと、一番当たり前に食べられているけれど一番愛されている食べ物なのだと感じました。

私はこれからまだまだお米にお世話になります。今までもたくさん私を強くしてくれました。お母さんのお弁当、おにぎりもたくさん食べると思います。お米を作っている人、私のもとに届くまでに携わっている人、一緒に食べてくれる人がいることに感謝して食べたいです。今までも、これからもずっと私のパワーの源です。